TAKT DAYS

タクト・デイズ - 好きな音楽の感想とその周辺のことについての記録

仕事をサボってでも見るべき2010年から2014年までのベストミュージックビデオ20選

前回の記事「ササキが選ぶ2010年から2014年までのベストディスク100枚」が楽しかったので、またPitchforkに影響されて今回はPVのベストやります。Pitchforkのリストはこちら→The 50 Best Music Videos of the Decade So Far (2010-2014) | Pitchfork

20個しか思いつきませんでした。

 

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ササキが選ぶ2010年から2014年までのベストディスク100枚

米国のインディ音楽メディアPitchforkが2010年代前半の総括企画をなぜかこんな真夏に始めましてですね。公開時期とか選盤のセンスとかいろんな意味で感銘を受けたのでササキも2010年から2014年までで良かった音楽アルバム100枚をカウントダウン形式で発表します。「アンチPitchfork的なベストの決定版を俺が作ってやるぜ!」と意気込んでチョイスしましたらアラ不思議! 日本の音楽だけになってしまいました。

 

100位 相対性理論シンクロニシティーン』 

シンクロニシティーン

シンクロニシティーン

 

 

 99位 中村一義『対音楽』

対音楽

対音楽

 

 

98位 DCPRG『SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA』

SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA

SECOND REPORT FROM IRON MOUNTAIN USA

 

 

97位 カジヒデキリディムサウンター『TEENS FILM』

TEENS FILM

TEENS FILM

 

 

96位 andymori『ファンファーレと熱狂』

ファンファーレと熱狂

ファンファーレと熱狂

 

 

95位 『TOKYO NEW WAVE 2010』

TOKYO NEW WAVE 2010

TOKYO NEW WAVE 2010

 

 

94位 KETTLES『Here!』

Here!

Here!

 

 

93位 あふりらんぽ『WE ARE UCHU NO KO』

WE ARE UCHU NO KO

WE ARE UCHU NO KO

 

 

92位 シャムキャッツ『AFTER HOURS』

AFTER HOURS

AFTER HOURS

 

 

91位 RHYMESTER『MANIFESTO』

マニフェスト

マニフェスト

 

 

90位 坂本慎太郎『幻とのつきあい方』

幻とのつきあい方

幻とのつきあい方

 

 

89位 ジョンのサン『No,sir.』

No,sir.

No,sir.

 

 

88位 Shing02『400 Reggae Mix (mixed by DJ A-1)』

f:id:SasakiTakashi:20140819222222j:plain

diskunion: SHING02 & DJ A-1 / シンゴ02 & DJ A-1 / 400 甦 REGGAE MIX

 

87位 深澤秀行『惡の華 サウンドトラック 惡の讃華』

惡の華 サウンドトラック 惡の讃華

惡の華 サウンドトラック 惡の讃華

 

 

86位 downy『第五作品集『無題』』

downy 第五作品集『無題』

downy 第五作品集『無題』

 

 

85位 堂本剛shamanippon-ラカチノトヒ-』

shamanippon-ラカチノトヒ-(通常盤)(ふつうよし)

shamanippon-ラカチノトヒ-(通常盤)(ふつうよし)

 

 

84位 OGRE YOU ASSHOLE『homely』

homely

homely

 

 

83位 talk『Waltz for Feebee』

Waltz for Feebee

Waltz for Feebee

 

 

82位 JINTANA & EMERALDS『Destiny』

デスティニー

デスティニー

 

 

81位 女王蜂『孔雀』

孔雀

孔雀

 

 

80位 Wienners『UTOPIA』

UTOPIA

UTOPIA

 

 

79位 坂本美雨『HATSUKOI』

HATSUKOI

HATSUKOI

 

 

78位 Lillies and Remains『Transpersonal』

Transpersonal

Transpersonal

 

 

77位 しあわせのしわざ『人物』

人物

人物

 

 

76位 WONDER HEADZ『wonder wanderer』

wonder wanderer

wonder wanderer

 

 

75位 BELLRING少女ハート『BedHead』

BedHead

BedHead

 

 

74位 Tungsten Fuse『wolfram musik』

wolfram musik

wolfram musik

 

 

73位 Lamp『東京ユートピア通信』

東京ユウトピア通信

東京ユウトピア通信

 

 

72位 KUDANZ『KUDANZ歌集「僕とターヘルアナトミア」』

KUDANZ歌集「僕とターヘルアナトミア」

KUDANZ歌集「僕とターヘルアナトミア」

 

 

71位 毛皮のマリーズ『THE END』

THE END【通常盤】

THE END【通常盤】

 

 

70位 capsule『WORLD OF FANTASY』

WORLD OF FANTASY (初回生産限定盤)

WORLD OF FANTASY (初回生産限定盤)

 

 

69位 MONO『For My Parents』

For My Parents

For My Parents

 

 

68位 空野葵 (北原沙弥香)『春のグラデーション』

春のグラデーション  (ALBUM+DVD)

春のグラデーション (ALBUM+DVD)

 

 

67位 9mm Parabellum Bullet『Revolutionary』

Revolutionary

Revolutionary

 

 

66位 中川かのん starring 東山奈央『Colors』

Colors (初回限定盤)

Colors (初回限定盤)

 

 

65位 放課後ティータイム放課後ティータイムII

TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II(初回限定盤)
 

 

64位 伊藤静『Feeling Life』

Feeling Life(DVD付)

Feeling Life(DVD付)

 

 

63位 pupa『dreaming pupa』

dreaming pupa

dreaming pupa

 

 

62位 黒木メイサ『MAGAZINE』

MAGAZINE

MAGAZINE

 

 

61位 Tomato n' Pine『PS4U』

PS4U

PS4U

 

 

60位 ミネラル★ミラクル★ミューズ『恋玉コレステロール

恋玉コレステロール

恋玉コレステロール

 

 

59位 The Flickers『A PIECE OF THE WORLD』

A PIECE OF THE WORLD

A PIECE OF THE WORLD

 

 

58位 DE DE MOUSE『A journey to freedom』

A journey to freedom

A journey to freedom

 

 

57位 土井玄臣『んんん』


- んんん_土井玄臣 - YouTube

 

56位 星野みちる『星がみちる』

星がみちる

星がみちる

 

 

55位 『Style Band Tokyo Compilation Vol.1』

Style Band Tokyo Compilation Vol.1

Style Band Tokyo Compilation Vol.1

 

 

54位 東京女子流『鼓動の秘密』

鼓動の秘密

鼓動の秘密

 

 

53位 Can't Stop to Boogie『Can't Stop to Boogie』

キャント・ストップ・トゥ・ブギ

キャント・ストップ・トゥ・ブギ

 

 

52位 Caroline『Verdugo Hills』

VERDUGO HILLS

VERDUGO HILLS

 

 

51位 藤村鼓乃美『SUMMER VACATION』

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藤村鼓乃美/SUMMER VACATION - TOWER RECORDS ONLINE

 

50位 下山『凸-DECO-』

凸-DECO-

凸-DECO-

 

 

49位 神聖かまってちゃん『友達を殺してまで。』

友だちを殺してまで。

友だちを殺してまで。

 

 

48位 4 bonjour's parties『Okapi Horn』

OKAPI HORN

OKAPI HORN

 

 

47位 cero『My Lost City』

My Lost City

My Lost City

 

 

46位 原めぐみ『Words of Love』

ワーズ・オブ・ラヴ

ワーズ・オブ・ラヴ

 

 

45位 LinQ『Love in Qushu ~LinQ 第一楽章~』

Love in Qushu ~LinQ 第一楽章~(通常盤)

Love in Qushu ~LinQ 第一楽章~(通常盤)

 

 

44位 The Mirraz『TOP OF THE FUCK’N WORLD』

TOP OF THE FUCK’N WORLD

TOP OF THE FUCK’N WORLD

 

 

43位 ORIGINAL LOVE『白熱』

白熱(初回限定盤)(DVD付)

白熱(初回限定盤)(DVD付)

 

 

42位 Especia『DULCE』

f:id:SasakiTakashi:20140819225916j:plainEspecia / DULCE - OTOTOY

 

41位 竹達彩奈apple symphony

apple symphony [通常盤]

apple symphony [通常盤]

 

 

40位 撃鉄『撃』

撃

 

 

39位 銀杏BOYZ『光のなかに立っていてね』

光のなかに立っていてね *通常仕様

光のなかに立っていてね *通常仕様

 

 

38位 ROVO『RAVO』

RAVO

RAVO

 

 

37位 ももいろクローバーZ『5TH DIMENSION』

5TH DIMENSION

5TH DIMENSION

 

 

36位 M-flo『SQUARE ONE』

SQUARE ONE(DVD付)

SQUARE ONE(DVD付)

 

 

35位 青葉市子『うたびこ』

うたびこ

うたびこ

 

 

34位 田我流『B級映画のように2』

B級映画のように2

B級映画のように2

 

 

33位 キノコホテル『マリアンヌの憂鬱』

マリアンヌの憂鬱

マリアンヌの憂鬱

 

 

32位 松任谷由美『Road Show』

Road Show

Road Show

 

 

31位 Psysalia Psysalis Psyche『#7』

#7

#7

 

 

30位 高木正勝おおかみこどもの雨と雪 サウンドトラック』

劇場公開映画「おおかみこどもの雨と雪」オリジナル・サウンドトラック

劇場公開映画「おおかみこどもの雨と雪」オリジナル・サウンドトラック

 

 

29位 SEVENTEEN AGAiN『FUCK FOREVER』

FUCK FOREVER

FUCK FOREVER

 

 

28位 6eyes『Flush』

Flush

Flush

 

 

27位 envy『Recitation』

Recitation

Recitation

 

 

26位 VIDEOTAPEMUSIC『7泊8日』

7泊8日

7泊8日

 

 

25位 曽我部恵一『PINK』

PINK

PINK

 

 

24位 のあのわ『Cry Like a Monster』

Cry Like a Monster

Cry Like a Monster

 

 

23位 KAN『カンチガイもハナハダしい私の人生』

カンチガイもハナハダしい私の人生(DVD付)

カンチガイもハナハダしい私の人生(DVD付)

 

 

22位 黒沢健一『Banding Together in Dreams』

Banding Together in Dreams

Banding Together in Dreams

 

 

21位 東京真空地帯『東京真空地帯』

f:id:SasakiTakashi:20140819231103j:plain東京真空地帯 / 東京真空地帯 - OTOTOY

 

20位 Berryz工房Berryzマンション9階

Berryzマンション9階

Berryzマンション9階

 

 

19位 かせきさいだぁ『ミスターシティポップ』

ミスターシティポップ【川島小鳥撮影32P写真集「かせきちゃん」&豪華外箱付】

ミスターシティポップ【川島小鳥撮影32P写真集「かせきちゃん」&豪華外箱付】

 

 

18位 長澤知之『JUNKLIFE』

JUNKLIFE

JUNKLIFE

 

 

17位 いずこねこ『最後の猫工場』

最後の猫工場

最後の猫工場

 

 

16位 うみのて『IN RAINBOW TOKYO』

IN RAINBOW TOKYO

IN RAINBOW TOKYO

 

 

15位 petit miladyプチミレディア

 

14位 たむらぱん『wordwide』

wordwide 通常盤

wordwide 通常盤

 

 

13位 七尾旅人『リトルメロディ』

リトルメロディ

リトルメロディ

 

 

12位 world's end girlfriend『Starry Starry Night-オリジナル・サウンドトラック-』&『Story Telling Again And Again』

Starry Starry Night-オリジナル・サウンドトラック-

Starry Starry Night-オリジナル・サウンドトラック-

 

 

Story Telling Again And Again

Story Telling Again And Again

 

 

11位 People In The Box『Family Record』

Family Record

Family Record

 

 

10位 清竜人『MUSIC』

MUSIC(初回限定盤)(DVD付)

MUSIC(初回限定盤)(DVD付)

 

 

9位 二階堂和美『にじみ』

にじみ

にじみ

 

 

8位 Prizmmy☆『TAKE OFF!』

TAKE OFF! 【初回生産限定盤】[CD+DVD]

TAKE OFF! 【初回生産限定盤】[CD+DVD]

 

 

7位 コピンク*『コピンクス! メロディーズ ~star chart~』

コピンクス!メロディーズ~star chart~

コピンクス!メロディーズ~star chart~

 

 

6位 さよならポニーテール『魔法のメロディ』

魔法のメロディ(初回生産限定盤)(2CD)

魔法のメロディ(初回生産限定盤)(2CD)

 

 

5位 スマイレージ『(2) スマイルセンセーション』

(2) スマイルセンセーション
 

 

4位 菅野よう子劇場版マクロスF サヨナラノツバサ netabare album the end of "triangle"』

劇場版マクロスF サヨナラノツバサ netabare album the end of”triangle”

劇場版マクロスF サヨナラノツバサ netabare album the end of”triangle”

 

 

3位 THE BOHEMIANS『I WAS JAPANESE KINKS』

I WAS JAPANESE KINKS

I WAS JAPANESE KINKS

 

 

2位 フジロッ久(仮)『コワレル』

コワレル

コワレル

 

 

1位 前野健太『ライブテープ オリジナル・サウンド・トラック』

ライブテープ オリジナル・サウンド・トラック

ライブテープ オリジナル・サウンド・トラック

 

 

以上、2010年代上半期ベストディスク100枚でした。日本のインディミュージックの盛り上がりと英米のインディシーンの盛り下がりと、グループアイドルの旺盛がキモでしょうか。

ベストトラックは今度リリースされるa・chi-a・chiの新曲に決まっている

テン年代後半も良い音楽に出会えますように。

ササキが選ぶ2013年年間ベストハロプロ楽曲

2013年はとにかくもうアイドルに、アイドルにっていうかハロー!プロジェクトのグループにどんハマりしてしまいまして一時期は仕事に手がつかないほどでした。

 元々、モーニング娘。がまだ元気だった00年代前半の頃に在宅*1だったのですが人気のかげりとともに興味を失い、2012年の始めくらいからまた熱が出て、いよいよ昨年になるともうハロプロのことしか考えられないレベルで夢中になり、ええ、ハロプロ関係のまとめブログとか見てニヤニヤしてたわけです。

 とにかく好きという気持ちを何か形にしなきゃなと思い、せっかくブログがあることですし昨年好きだったハロプロ楽曲ベスト5をやりたいと思います。

 

5位 Juice=Juice 「私が言う前に抱きしめなきゃね」


Juice=Juice 『私が言う前に抱きしめなきゃね』 (MV) - YouTube

モーニング娘。Berryz工房は昔から好きだったんですけど昨年は℃-uteも好きになり、スマイレージに心酔するようになって晴れてハロプロDD*2になったササキでありまして、そんなさなかに満を持してドロップアウトされたのがこのハロプロ新ユニットと彼女たちのインディーズデビュー曲である「私が言う前に抱きしめなきゃね」。

 ハロプロの下部組織であるハロプロ研修生のメンバーだった彼女たちに、いきなりこんな何とも言い難い不穏なムードの曲やらせるのってすげえよな、だってこの子ら直前までミニスカートふりふりさせて「いちごのベットで寝てるからよ」とかいう歌詞の歌うたってたんだぞ、やっぱつんく♂の性癖は一味違えやなどと思ったものです。

 初めて聴いた時はさてどう形容して褒めたらいいものかわからなかったのですが、とにかくエクスペリメンタルだなと思いましたよ、KONTAみたいなブラスリフに淡々とバスドラを打ち付けるビート。こんなフィーリングのアイドルソング聴いたことない。

 この曲、オリジナルバージョンとMEMORIAL EDITバージョンの2バージョンありまして、どちらかと言えばビートがシンプルな前者の方が好きなんですけど、間奏がこれまたアイドルポップスとしてはありえないほどニュージャズ風になる後者の方もなかなかに唸ります。

私が言う前に抱きしめなきゃね

私が言う前に抱きしめなきゃね

 

 

4位 スマイレージ 「夕暮れ 恋の時間


夕暮れ 恋の時間 - YouTube

主は放課後に彼氏が家に遊びに来るまでの待ち時間を「夕暮れ 恋の時間」と名付けた。我々は、永遠に続く夕暮れ 恋の時間を生きている。

2013年最高のアイドルポップスアルバムだった『2 スマイルセンセーション』の中で一際輝く名曲がこの「夕暮れ 恋の時間」。

とにかくスマイレージにぞっこんになってしまってる。まさか2期メンバーのことをこんなに可愛いと思うだなんて想像もしなかったよ! タケちゃん、かななん、りなぷー、めいめい、超可愛い! 彼女たちの天真爛漫さがそのまま現在のスマイレージの特色になってるのよね。

この曲はハモりやユニゾンがない各メンバーのソロパートのみで構成されているというハロプロの中では非常に珍しい楽曲でありまして、それぞれのボーカルを楽しむにはもってこいの曲なんだけど、やはりスマイレージの声質は素晴らしい、まるでハープシコードのような、アコーディオンのような芳醇なバイブが喉元に宿っていて。思春期の少女による恋愛感情を歌わせたら間違いなくハロプロ一の表現力ですね。(それに関して竹内朱莉さんの歌唱は加護ちゃん以来の逸材)

 

3位 モーニング娘。 「愛の軍団」


モーニング娘。 『愛の軍団』(Morning Musume。["GUNDAN" of the love ...

通算54枚目(!)のシングル。両A面のうちの一曲。

モーニング娘。の楽曲が再び注目されるようになった一番の理由は、ここ最近のシングル曲の「不穏さ」に他ならない。バックトラックがEDM風だからとかフォーメーションダンスがカッコいいからとか、そんなのは無理矢理に言語化するためにこじつけた後付けだ。

カラオケで唄われることを放棄したような感情移入のしにくい風変わりな構成の楽曲と、とてもスタイリッシュとは言えないけどやたら頭にこびりついて離れない奇妙な動きの振り付けを、ほんのちょっとクセはあるけどアイドルらしくない親しみやすい(悪く言うととそこらへんにいそうな)女子中高生のメンバーがパフォーマンスしている。それが何とも、今まで見たことがない、言葉にできない「不穏さ」があるのだ。

この「愛の軍団」という曲はそんなモーニング娘。の最終形態としてドロップされた極めつけに不穏な曲だと言っていいい。

およそ10代の少女たちから発せられるには似つかわしくない、迷いと諦念と説教が分裂的に入り乱れる歌詞。どこがサビなんだかわからないほど抑揚もなく淡々とリズムにのる歌メロ。おもちゃの兵隊をイメージしたと思われる、落ち着きなく隊列が変化し続ける振り付け。「私が言う前に抱きしめなきゃね」同様、特定の感情が換気することを拒むように無機質にブラスリフが反復するイントロ。そして、意味不明な説得力で曲名を叫ぶ、ラストの「ぅわいのぐんっだん!」というフック。

最先端にて異端。このムスメたちは我々より少し未来を歩いている。

 

2位 Juice=Juice 『ロマンスの途中』


Juice=Juice 『ロマンスの途中』 [Romance is on its way] (MV) - YouTube

新ユニット、Juice=Juiceのメジャーデビュー曲にして、ハロプロ・ファンク16年の集大成。

しょっぱなからこんな凄い曲やってしまって大丈夫なんだろうか。これじゃあもうこの先は下り坂しかないよ!

楽曲初披露当初から「ハロプロが本気で東京女子流の御株を奪おうとしている」などと言われていた本曲でしたが、東京女子流ハロプロのファンク曲の違いはやはりこのこってりとした「下世話さ」にあるよなあなどと思うのです。

「愛してるわと言え!」、「すごい、やばい」、「のな~い」、「えっびばっでぃくらっぴょはん、エ~ビバディだん!」、「はじっまるっぜ!」、「つかもおっぜ!」などのダサさとクールネスの境界を反復横跳びする(っていうかどっちかっていうとダサい側で足踏みしまくってる)フックの数々には、凡百のアイドルを凌ぐアクの強さがあるわけなんですよ。(最近の女子流は特に歌詞の面でそこが弱いよなあなんて)

この曲の次にリリースされた新曲の方も、これよりちょこっとお洒落方向に舵をとった傑作でして、いやーJuice=Juice、少なくとも現在までに1曲も平凡な曲をあてがわれてない感じに鳥肌がたちます。

このパーフェクトゲーム、いつまで続くのやら。

 

1位 スマイレージヤッタルチャン


スマイレージ 『ヤッタルチャン』(S/mileage[Yattaruchan]) (MV) - YouTube

というわけでササキが選ぶ2013年のハロプロ楽曲第1位は、スマイレージの14枚目のシングルの一曲ですでに彼女たちの代表曲となっている「ヤッタルチャン」!

俺、何十回聴いたんだこれ、一日中リピートしてた時もあったぞ! なんかとんでもない魔法がかかってるとしか思えないよこれ! ササキは昨年リリースされたスマイレージのアルバム『2 スマイルセンセーション』とこの「ヤッタルチャン」で完全に彼女たちの虜になってしまいましたとさ。すべての楽曲派アイドルヲタ(及びパフォーマンス厨)が現在のスマイレージに注目すべき! どうして、みんな、無邪気にはしゃがないのよ!日本芸能文化における“ヤッタルチャン”という新しい概念の誕生にリアルタイムで立ち会えたことに至上の喜びを感じますね。

大サビなし、たった2コーラスと3度にわたる関西弁のMC(担当するのは大阪出身のメンバー中西香菜)で4分弱、一気に駆け抜ける構成。とにかく陽! 陽! 陽! ほっとくとシリアスになりがちなハロプロ楽曲の中にあってこの曲はとにかくポジティブ! ネガティブな要素いっさいなし!現スマイレージのメンバー、特に前述した2期メンバーの無邪気な魅力がこれでも言うほど強く一曲の中に刻印されている。君は短パンではしゃぎながら誰よりも可憐に歌う竹内朱莉のボーカルを聴いたか。サビ直前でパワフルに踊り出る、中学生にして「ゴッドねえちゃん」の素養を見せつける田村芽実のパフォーマンスを見たか!? 俺は見た。

間違いなく、2014年はスマイレージの年になる。
そう思わずにいられないほどの輝きを、俺は彼女たちから感じているのだ。
勤務時間の半分はスマイレージのこと考えちゃうよ! どうすればいいんだ!

 

そんなわけで、2013年のハロプロ楽曲5曲、思い入れの強い順に並べてみたわけですが、モーニング娘。が1曲、スマイレージとJuice=Juiceが2曲づつ。たぶんベスト10をやってもこの3組の曲が強いんじゃないでしょうか、Berryz工房℃-uteは曲的にわりを食ってしまった感じですね2013年は。

2014年も是非とも仕事に手がつけられなくなるくらい、飯食うのも忘れるくらい、眠る時間もなくなるくらいササキのことを夢中にさせてほしいですねハロプロには。

 

…しかしなんでしょうかseesaaブログ、2年ぶりに更新してみて思ったんですけど超使いにくいですねこのブログ。最近はてなブログの方で日記書いてるんですけど、seesaaブログの使いにくさったらないですねこれ。こんなに使いにくいんじゃそりゃ2年間も更新しなくなりますよね。更新しない言い訳が見つかって良かっです。

*1:在宅系ヲタク。ライブやイベントなどに足を運ばず、主にCDやテレビ、ラジオ、インターネットのみでアイドルの活動を楽しむファン。反対にライブやイベントなどに足繁く通うファンのことを「現場系ヲタク」というらしい。

*2:DDは「誰でも大好き」の略で、特定のメンバーやグループのファンを公言せずに全員を好きでいるというスタンス。