TAKT DAYS

タクト・デイズ - 好きな音楽の感想とその周辺のことについての記録

ササキが選ぶ2013年年間ベストハロプロ楽曲

2013年はとにかくもうアイドルに、アイドルにっていうかハロー!プロジェクトのグループにどんハマりしてしまいまして一時期は仕事に手がつかないほどでした。

 元々、モーニング娘。がまだ元気だった00年代前半の頃に在宅*1だったのですが人気のかげりとともに興味を失い、2012年の始めくらいからまた熱が出て、いよいよ昨年になるともうハロプロのことしか考えられないレベルで夢中になり、ええ、ハロプロ関係のまとめブログとか見てニヤニヤしてたわけです。

 とにかく好きという気持ちを何か形にしなきゃなと思い、せっかくブログがあることですし昨年好きだったハロプロ楽曲ベスト5をやりたいと思います。

 

5位 Juice=Juice 「私が言う前に抱きしめなきゃね」


Juice=Juice 『私が言う前に抱きしめなきゃね』 (MV) - YouTube

モーニング娘。Berryz工房は昔から好きだったんですけど昨年は℃-uteも好きになり、スマイレージに心酔するようになって晴れてハロプロDD*2になったササキでありまして、そんなさなかに満を持してドロップアウトされたのがこのハロプロ新ユニットと彼女たちのインディーズデビュー曲である「私が言う前に抱きしめなきゃね」。

 ハロプロの下部組織であるハロプロ研修生のメンバーだった彼女たちに、いきなりこんな何とも言い難い不穏なムードの曲やらせるのってすげえよな、だってこの子ら直前までミニスカートふりふりさせて「いちごのベットで寝てるからよ」とかいう歌詞の歌うたってたんだぞ、やっぱつんく♂の性癖は一味違えやなどと思ったものです。

 初めて聴いた時はさてどう形容して褒めたらいいものかわからなかったのですが、とにかくエクスペリメンタルだなと思いましたよ、KONTAみたいなブラスリフに淡々とバスドラを打ち付けるビート。こんなフィーリングのアイドルソング聴いたことない。

 この曲、オリジナルバージョンとMEMORIAL EDITバージョンの2バージョンありまして、どちらかと言えばビートがシンプルな前者の方が好きなんですけど、間奏がこれまたアイドルポップスとしてはありえないほどニュージャズ風になる後者の方もなかなかに唸ります。

私が言う前に抱きしめなきゃね

私が言う前に抱きしめなきゃね

 

 

4位 スマイレージ 「夕暮れ 恋の時間


夕暮れ 恋の時間 - YouTube

主は放課後に彼氏が家に遊びに来るまでの待ち時間を「夕暮れ 恋の時間」と名付けた。我々は、永遠に続く夕暮れ 恋の時間を生きている。

2013年最高のアイドルポップスアルバムだった『2 スマイルセンセーション』の中で一際輝く名曲がこの「夕暮れ 恋の時間」。

とにかくスマイレージにぞっこんになってしまってる。まさか2期メンバーのことをこんなに可愛いと思うだなんて想像もしなかったよ! タケちゃん、かななん、りなぷー、めいめい、超可愛い! 彼女たちの天真爛漫さがそのまま現在のスマイレージの特色になってるのよね。

この曲はハモりやユニゾンがない各メンバーのソロパートのみで構成されているというハロプロの中では非常に珍しい楽曲でありまして、それぞれのボーカルを楽しむにはもってこいの曲なんだけど、やはりスマイレージの声質は素晴らしい、まるでハープシコードのような、アコーディオンのような芳醇なバイブが喉元に宿っていて。思春期の少女による恋愛感情を歌わせたら間違いなくハロプロ一の表現力ですね。(それに関して竹内朱莉さんの歌唱は加護ちゃん以来の逸材)

 

3位 モーニング娘。 「愛の軍団」


モーニング娘。 『愛の軍団』(Morning Musume。["GUNDAN" of the love ...

通算54枚目(!)のシングル。両A面のうちの一曲。

モーニング娘。の楽曲が再び注目されるようになった一番の理由は、ここ最近のシングル曲の「不穏さ」に他ならない。バックトラックがEDM風だからとかフォーメーションダンスがカッコいいからとか、そんなのは無理矢理に言語化するためにこじつけた後付けだ。

カラオケで唄われることを放棄したような感情移入のしにくい風変わりな構成の楽曲と、とてもスタイリッシュとは言えないけどやたら頭にこびりついて離れない奇妙な動きの振り付けを、ほんのちょっとクセはあるけどアイドルらしくない親しみやすい(悪く言うととそこらへんにいそうな)女子中高生のメンバーがパフォーマンスしている。それが何とも、今まで見たことがない、言葉にできない「不穏さ」があるのだ。

この「愛の軍団」という曲はそんなモーニング娘。の最終形態としてドロップされた極めつけに不穏な曲だと言っていいい。

およそ10代の少女たちから発せられるには似つかわしくない、迷いと諦念と説教が分裂的に入り乱れる歌詞。どこがサビなんだかわからないほど抑揚もなく淡々とリズムにのる歌メロ。おもちゃの兵隊をイメージしたと思われる、落ち着きなく隊列が変化し続ける振り付け。「私が言う前に抱きしめなきゃね」同様、特定の感情が換気することを拒むように無機質にブラスリフが反復するイントロ。そして、意味不明な説得力で曲名を叫ぶ、ラストの「ぅわいのぐんっだん!」というフック。

最先端にて異端。このムスメたちは我々より少し未来を歩いている。

 

2位 Juice=Juice 『ロマンスの途中』


Juice=Juice 『ロマンスの途中』 [Romance is on its way] (MV) - YouTube

新ユニット、Juice=Juiceのメジャーデビュー曲にして、ハロプロ・ファンク16年の集大成。

しょっぱなからこんな凄い曲やってしまって大丈夫なんだろうか。これじゃあもうこの先は下り坂しかないよ!

楽曲初披露当初から「ハロプロが本気で東京女子流の御株を奪おうとしている」などと言われていた本曲でしたが、東京女子流ハロプロのファンク曲の違いはやはりこのこってりとした「下世話さ」にあるよなあなどと思うのです。

「愛してるわと言え!」、「すごい、やばい」、「のな~い」、「えっびばっでぃくらっぴょはん、エ~ビバディだん!」、「はじっまるっぜ!」、「つかもおっぜ!」などのダサさとクールネスの境界を反復横跳びする(っていうかどっちかっていうとダサい側で足踏みしまくってる)フックの数々には、凡百のアイドルを凌ぐアクの強さがあるわけなんですよ。(最近の女子流は特に歌詞の面でそこが弱いよなあなんて)

この曲の次にリリースされた新曲の方も、これよりちょこっとお洒落方向に舵をとった傑作でして、いやーJuice=Juice、少なくとも現在までに1曲も平凡な曲をあてがわれてない感じに鳥肌がたちます。

このパーフェクトゲーム、いつまで続くのやら。

 

1位 スマイレージヤッタルチャン


スマイレージ 『ヤッタルチャン』(S/mileage[Yattaruchan]) (MV) - YouTube

というわけでササキが選ぶ2013年のハロプロ楽曲第1位は、スマイレージの14枚目のシングルの一曲ですでに彼女たちの代表曲となっている「ヤッタルチャン」!

俺、何十回聴いたんだこれ、一日中リピートしてた時もあったぞ! なんかとんでもない魔法がかかってるとしか思えないよこれ! ササキは昨年リリースされたスマイレージのアルバム『2 スマイルセンセーション』とこの「ヤッタルチャン」で完全に彼女たちの虜になってしまいましたとさ。すべての楽曲派アイドルヲタ(及びパフォーマンス厨)が現在のスマイレージに注目すべき! どうして、みんな、無邪気にはしゃがないのよ!日本芸能文化における“ヤッタルチャン”という新しい概念の誕生にリアルタイムで立ち会えたことに至上の喜びを感じますね。

大サビなし、たった2コーラスと3度にわたる関西弁のMC(担当するのは大阪出身のメンバー中西香菜)で4分弱、一気に駆け抜ける構成。とにかく陽! 陽! 陽! ほっとくとシリアスになりがちなハロプロ楽曲の中にあってこの曲はとにかくポジティブ! ネガティブな要素いっさいなし!現スマイレージのメンバー、特に前述した2期メンバーの無邪気な魅力がこれでも言うほど強く一曲の中に刻印されている。君は短パンではしゃぎながら誰よりも可憐に歌う竹内朱莉のボーカルを聴いたか。サビ直前でパワフルに踊り出る、中学生にして「ゴッドねえちゃん」の素養を見せつける田村芽実のパフォーマンスを見たか!? 俺は見た。

間違いなく、2014年はスマイレージの年になる。
そう思わずにいられないほどの輝きを、俺は彼女たちから感じているのだ。
勤務時間の半分はスマイレージのこと考えちゃうよ! どうすればいいんだ!

 

そんなわけで、2013年のハロプロ楽曲5曲、思い入れの強い順に並べてみたわけですが、モーニング娘。が1曲、スマイレージとJuice=Juiceが2曲づつ。たぶんベスト10をやってもこの3組の曲が強いんじゃないでしょうか、Berryz工房℃-uteは曲的にわりを食ってしまった感じですね2013年は。

2014年も是非とも仕事に手がつけられなくなるくらい、飯食うのも忘れるくらい、眠る時間もなくなるくらいササキのことを夢中にさせてほしいですねハロプロには。

 

…しかしなんでしょうかseesaaブログ、2年ぶりに更新してみて思ったんですけど超使いにくいですねこのブログ。最近はてなブログの方で日記書いてるんですけど、seesaaブログの使いにくさったらないですねこれ。こんなに使いにくいんじゃそりゃ2年間も更新しなくなりますよね。更新しない言い訳が見つかって良かっです。

*1:在宅系ヲタク。ライブやイベントなどに足を運ばず、主にCDやテレビ、ラジオ、インターネットのみでアイドルの活動を楽しむファン。反対にライブやイベントなどに足繁く通うファンのことを「現場系ヲタク」というらしい。

*2:DDは「誰でも大好き」の略で、特定のメンバーやグループのファンを公言せずに全員を好きでいるというスタンス。